Patriotと言われるとメタルギアシリーズを思い出します。
どうも、Lucky Strikerです。
あれはパトリオットでしたね。
一方こちらはペイトリオットの話。
先日行われた八戸セリで、我らがYGGがアメリカンペイトリオット産駒の良血牝馬を約500万円で落札したというニュースが駆け巡りました。
私さっそく出資宣言をしたのですが、その後も色々調べていたらあれ?War Front系の種牡馬面白そうじゃない?となりまして。
というわけで今回は日本で繋養されているWar Frontの直系種牡馬で、現在日本で供用されているデクラレーションオブウォー・アメリカンペイトリオットについて、そしてサウンドアドバイス21についての個人的感想について書き散らしていきたいと思います。
Danzig晩年の傑作ともいわれたWar Front。自身の成績こそパッとしませんでしたがその産駒は場所、コースを問わずに活躍を続けました。
そんなWar Frontの2年目の産駒にして欧州に父の名を轟かせたのがデクラレーションオブウォー。
現役時はクイーンアンS、英インターナショナルSを制しBCクラシックでも差のない3着に入るなど、距離やコースを問わない活躍を見せました。
引退後はアイルランドとアメリカで種牡馬生活を送ったのち来日。今年から日本での初年度産駒がデビューを果たしています。

日本に来るまでにG1勝ち馬を複数輩出している実績ある種牡馬ではありますが、日本での活躍も大いに期待できる種牡馬だと思っています。
そもそもWar FrontにDanzigとFappianoが内包されている時点で現在の日本の主流血統との相性がいいと思うのですが、母方にいるGlorious Songがまた絶妙に効いていますね。
シングスピールの母でありシャンソネットの母でありハルーワスウィートの3代母でもあるGlorious Songは自身もG14勝を挙げる名馬でしたが、全弟のDevil’s Bagはマイル王タイキシャトルの父、母Balladeは子孫にダノンバラードがいるなど日本向きのスピードを持ち合わせた名牝。
デクラレーションオブウォーがアメリカ競馬最高峰のBCクラシックで差のないレースができたのも、産駒がアメリカでG1を制したのもGlorious Songの要素が強いのではないかなと考えています。
というかBCジュベナイルターフの勝ち馬とメルボルンカップの勝ち馬と仏2000ギニーの勝ち馬を輩出できるってすごくないですか?繁殖の質次第ではとんでもない大物を出す可能性も秘めてると思います。
一方のアメリカンペイトリオットは競走成績自体はアメリカ芝8FのG1を1勝とデクラレーションオブウォーと比べると目立ったものではありませんが、日本で供用が開始されると初年度産駒から早速スプリングS勝ち馬のビーアストニッシドを輩出しました。

初年度産駒の傾向を見ていると結構繁殖牝馬側の適性を強く受ける印象です。
先程名前を挙げたビーアストニッシドを始め、母父や母母父にサンデー系やKingmambo系の種牡馬が入っている産駒はマイルから中距離で勝ち星を挙げている馬が多いのに対し、米国血統やDanzigでクロスを掛けている馬は短距離での成績がいいですね。
生産者側の意図に沿った産駒が比較的出易いのかなと見受けられます。
母系にダート中距離のチャンピオンサイアーをふんだんに織り交ぜていながらアメリカンペイトリオットが芝G1を勝ったあたりWar Frontのターフサイアーとしての影響力の強さを感じますし、そういった血統構成も相まってアメリカンペイトリオット産駒は様々な条件で勝ち鞍を挙げているのかもしれません。
それを踏まえて今回YGGが落札したサウンドアドバイス21を見てみましょう。

母サウンドアドバイスは芝で勝ち上がった後主にダート短距離を主戦場に計3勝。近親には重賞3勝を挙げたシルポートがいるなど落札価格が不思議になる血統です。
母の影響を受けやすい種牡馬だとすると本馬の適性はダート短距離。ただ母自身芝での好走歴もありますから特に2歳時なんかは芝でも問題はないのではないでしょうか。
個人的には母母父のブライアンズタイムが底力をもたらしてくれるイメージなので短距離でスピードに任せて行った後最後の一踏ん張りに効いてくれるのではと期待しています。
ちなみにサウンドアドバイスは今年デクラレーションオブウォーの産駒を出産したそうで、ここの兄弟で種牡馬の違いが見えてきたりするのかなと楽しみにしています。
もうそろそろYGGも募集を開始するのかなと思いますが、Twitterを見てる感じ今年も面白そうなラインナップになりそうですし情報解禁が今から待ち遠しいです。