吉野家の牛皿麦とろ御膳を久しぶりに食べたらかきこみ過ぎてしばらく胃が使い物になりませんでした。
どうも、Lucky Strikerです。
去る7月19日にDMMバヌーシーより今年の募集予定馬のラインナップが発表されました。
正直な感想ですが、いやあ、ちょっと選べないですね(笑)
自分の中で測尺や馬体によるボーダーラインは設けてはいるのですが軽々とクリアしていく馬がかなり多くて困ってます。
今回はそんな中から一通り見て出資を検討している7頭をピックアップしましたのでぜひご覧ください。
ウィープノーモア2021(父ドゥラメンテ)
いい馬ですねえ。顔立ちがお父さんそっくりです。
血統に関しては以前も触れましたが、ウィープノーモア自身の血統構成がいいですね。
ドゥラメンテにGone Westを掛け合わせる配合は有名ですが、このウィープノーモアは4代前にMr. Prospectorを、5代目にSecretariatを持つ構成で分解されたGone Westともいえる配合。
更に母馬内でSeattle Slewのクロスも発生させ、おまけにStorm Catも持つアメリカの粋を集めたような血統。アメリカ血統でまとめた配合ではアリーヴォが重賞を獲っていますし実績のある配合と言っていいでしょう。
前後のバランスの取れたのびやかな馬体は父を彷彿とさせますし歩いた時の前脚と後脚の動き方なんかよく似ているなと思いました。
測尺に関してもちょうどいい数値ではないでしょうか。管囲だけでなく胸囲がしっかりあるのは好印象です。
気になる点としては左前脚の外向と旋回癖。特に旋回癖はそもそも競走馬の保険でも見舞金が支払われるようないわゆる悪癖ですしこの部分が後々どう響いてくるのか。
まだ少し体幹がしっかりしていないのかなとも感じましたがそこは育成で鍛え上げられる部分だと思いますし全体的に好印象な一頭でした。出資しそう。
カンデラ2021(父レイデオロ)
「優秀な種牡馬には優秀な牝系が流れている」
何を隠そう私の持論なのですが、その観点で行くとレイデオロも成功の可能性は十二分に秘めていると思うんですよね。
今回レイデオロ産駒は2頭ラインナップされていますが私が気になったのはこちらのカンデラ2021。
写真でもよく見えましたが動画で見るとよりいいんです。雄大な馬体に骨格から大きそうなトモ。首差しも顔の大きさもバランスよく品を感じます。測尺の数値も十分で大きくなりすぎなさそうな部分も好印象です。
大きさは異なりますが個人的には父母父のシンボリクリスエスに雰囲気が近いのかなと感じました。そこにサンデーサイレンスやキングカメハメハを取り入れてシャープにしたイメージです。
最初に牝系の話をしましたがそれで言うとこのカンデラ2021は、父レイデオロにウインドインハーヘアが、母父ダイワメジャーにスカーレツトインクが、2代母にはリアルナンバーがと驚きの名牝3ライン。同馬の品の良さも納得ですね。
初年度産駒ということもあってどんな配合、どんな馬体がレイデオロの成功例なのかはわかりかねるところですがこの馬は大きく期待できそうです。出資しそう。
キャリコ2021(父モーリス)
華麗なる一族と言えばこの馬もそうでしょう。
2代母モシーンは自身の成績はもちろん、母としてもプリモシーンを輩出しその下の産駒も軒並み高値で取引されるスーパーお母さん。
キャリコ自身は目立った成績は上げられなかったものの初仔のロードカナロア産駒ミッキーフローガは先日見事勝ち上がり母馬としてのポテンシャルを見せています。
この馬のぱっと見の印象は「オセアニアっぽい」でした。胴が詰まりいかにも短距離といった筋肉質な馬体に既に発達を見せている肩とトモ。当然測尺の数値も言わずもがな。2歳時からバンバン走りそうなイメージです。あとオーストラリアとかってこの色味の鹿毛多くないですか?
個人的にモーリス産駒の見分けが苦手でついつい敬遠してしまう節があるのですが、この馬は気づいたら気になってました。落札額から値段帯が気になるところ。出資しそう。
コレクターアイテム2021(父ブリックスアンドモルタル)
今年のDMMはすごいですね。煌びやかな血統がまだ出てきます。
5代母アンテイツクヴアリユーはベガの母として知られる名牝。そのベガは母として日本ダービー馬アドマイヤベガらを輩出し、更には祖母としてハープスターを世に送り出すなどいつの時代も日本競馬界の中心に顔を覗かせる名馬です。
そのアンテイツクヴアリユーから枝分かれしたコレクターアイテムの血統はベガの系譜とは異なり、父のハーツクライとの配合に至るまでアメリカ血統を何代にもわたって掛け合わせてきました。
そんな母にアメリカから来たブリックスアンドモルタルを掛け合わせるとは伏線回収感があってたまりませんね。
馬体に関しては短いところを主戦場としていた母の影響もあってかこちらも短距離からマイル向きに見えます。グッと上がった腰から流れるトモは瞬発力に期待できそうですし、何より頑丈そうな脚と歩いた時の四肢の運びが好みです。
Storm Birdが色濃く入っていることもあり気性的な面がどうなるかという部分もありますが、馬体から見た適性的にそれすらも味方にしそうな雰囲気もあります。出資しそう。
タミーン2021(父ダイワメジャー)
一覧から詳細ページに移るときについつい父馬の確認を忘れてしまうのですが、この馬は見た瞬間にダイワメジャーだなとわかりました。
筋肉質、脚も胴も首も太いがっちりボディ、栗毛、ド派手な四白流星。役満ですね。
父ダイワメジャーは自身の主張が強いこともあってか相手の血統の系統を比較的選ばない種牡馬ですが、その中でも相性がいいのがSadler’s Wells。
Sadler’s WellsはNorthern Dancerに名繫殖牝馬Specialの血統を組み合わせた配合ですが、タミーンに流れているNureyevはその2頭の掛け合わせによって生まれた種牡馬でありこちらも相性という面において不安は少なそうです。
比較的早くから活躍してくれるダイワメジャーの産駒ですしこの世代の一番槍になってもおかしくなさそうな馬ですね。出資しそう。
パンデリング2021(父エピファネイア)
税抜1億4000万円ガールですね。お高い。
ただ安いものには理由があるようにお高いものにも理由はありますね。
馬体のバランスがいいのはもちろんのこと、素晴らしいのは歩き姿。首から背、そして腰の動きが連動して大きなうねりを作っている様子は柔軟性や身体能力の高さを感じさせてくれます。
精悍な顔つきは大物の雰囲気を放っていますし何より大きなお耳がキュートです。
血統も素晴らしく、母パンデリングがアーモンドアイの半姉であることはよく知られていますがこの馬の一番の魅力はその事実に加えてデアリングタクトと7/8同血であるということ。
他にもクラヴェルやスカイグルーヴといった活躍馬も出しているエピファネイア×キングカメハメハ×サンデーサイレンスの組み合わせですが、その中でもパンデリング2021の血統構成はトップレベルでしょう。
パンデリングのボトムラインをさかのぼるとBest in Showに辿り着きます。枝分かれした先に多くの活躍馬、種牡馬、繫殖牝馬を輩出し未だ現代に影響を与えるスーパーホース。これまで紹介してきた牝系をも凌ぐ超名牝の彼女の初仔がSex Appealであり、この馬もまたキングカメハメハの母父で知られるトライマイベストやEl Gran Senorを産んだ超一流の繫殖牝馬。
スピード豊かな牝系に先程も紹介したSpecialの血を持つNureyevを掛け合わせたのが3代母ロッタレース。そしてサンデーサイレンス、キングカメハメハと掛け合わせられパンデリングに至るという正しく華麗なる一族です。
正直世界トップレベルの名牝系の出身であり血統だけで考えたら走らないわけない馬だと思います。もちろんそうはいかないから競馬は面白いんですけどね。
管囲が20㎝に乗っていてほしかったくらいしかケチのつけようがない馬だと思います。出資しそう。
メジロツボネ2021(父ハーツクライ)
恐らくこの馬に関しては一口は出資すると思います。ハーツクライ産駒なので。
メジロツボネはメジロ牧場の基幹繁殖牝馬アマゾンウオリアーから端を発した由緒正しき血統。兄のグローリーヴェイズだけでなくロードカナロア産駒のカヌメラビーチもマイル前後の距離で3勝を挙げるなど、母としてのポテンシャルやスピード能力を疑う余地はないと思います。何より今年の募集馬で唯一のG1馬の母というのは実績として十分すぎるでしょう。
レイクヴィラファームのHPでも書かれていましたが全兄のエゾダイモンがあまりにも好馬体過ぎて若干見劣りしてしまうのは否めません。しかし歩行動画で時折見せる伸縮性のある背中の動きはこの馬の持つ高い素質の一片ではないでしょうか。
牡馬のハーツクライ産駒と考えると過去の活躍馬に倣えばもう少し全体的に大きくなってもらいたいというのが正直な感想です。ただ出資はしますよ。ハーツクライ産駒なので。
一般人でも馬主のような目線で好きな馬の子どもを生涯応援できるのは一口馬主の醍醐味だと思いますし、ここから先の成長曲線は誰にもわからないわけですからね。あと数年の楽しみを買えると思えば安いものかもしれません。値段出てないですけど。
厳選してセレクトしてみましたみたいな感じ出してますけどこれ半分に絞っただけなんですよね(笑)
あとは値段を見ながらになりそうですが、如何せんどの馬がどのくらい残るかも未知数な部分もあるので募集開始ギリギリまで悩みそうです。